カランダッシュの849ボールペンを買った。このボールペンの存在はずっと前から知っていたがデザインの良さはいいのだが実用性という点でどうなのだろうか?という疑問と価格の高さからずっとパスしていた。
しかし「惚れぼれ文具」(小日向 京/枻出版)の記事を読んでいて興味が湧き早速一本買ってみた。
記事で一番気になった点は、「ゴリアット」という芯が書いていてインクのボテが出ないということ。(それにしても替え芯にまでも商品名がついていることも凄いことだと!)
長いこと「JETSTREAM」を使っているが、ジェットストリームはこのボテが出るという欠点が気になっていた。普通に文字を書いているぶんには特に問題ないのだが、私のようにボールペンでスケッチなどを描く場合結構このボテが気になるのだ。
849は確かにボテが出ない。(正確には出にくい)
インクの出のスムーズさという点ではJETSTREAMの方に軍配が上がりそうだが、849が悪いというわけではない。こっちの方がいい、または適当だという人もたくさんいるだろう。
初めて手に取った印象は私の手には軸が小さすぎるのではないか?ということだった。軸の太さは通常の鉛筆が7mmなのに対してこちらは8mm。軸の長さは芯が出た状態で約127mm。大方のボールペンよりはるかに短い。なんだか手の中にすっぽり入ってしまうような寸法だ。これで大丈夫なのかな?と思っていたが、1ヶ月ほど集中して使っているとなんだかこの大きさがとても手に馴染んできた。
デザインについてだが、とてもシンプルな形状が気に入っている。軸の色や模様など様々なバリエーションもあり、季節限定物なども多くリリースされている。クリップの下に隠れるように印刷されている「CARAN D’ACHE」のロゴもとても奥ゆかしく洒落ている。
最後に機能とは全く関係ないが磁石式のメタルパッケージもとてもお洒落なことを付け加えておく。
一本だけでは済まない危険なボールペンだ。