• ペットのポートレート/デザイン・イラスト

    古今和歌集の春歌上の歌の中で一番好きな歌と猫を組み合わせました。
    書はこれも私が大好きな藤原定家の書を写しました。
    「春の着る霞の衣 ぬきをうすみ 山風にこそみだるべらなれ」(題知らず 在原行平)
    春を女神に擬人化した歌で、その着る衣の緯糸(ぬき糸=横糸)が粗いため春の風にも乱れてしまうと言うような意味です。

    定家は用字に厳格なルールを設けているのですが、「乱るべらなれ」の「み」には例外的に「見」を字母とした平仮名を使っています。
    ここには霞が乱れるとともに霞の衣を透かして春の女神の体が「見える」ということを表しているのではないかと思います。(あくまでも自己流解釈ですが)


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